うさぎたちと野咲百合花(のさきゆりか)の閑かな暮らし

4匹のうさぎ達との暮らし、植物や生き物、手作りの物、詩などを少しずつ・・・

2016年02月

剪定をしていない梅の木は、上の方の枝が真上に向かって真っ直ぐに伸び、その天に向かって大きく伸びた若枝を「ずば枝」(ずばえ)というそうです。若い頃にお花とお茶の先生をしていた、知り合いの95歳のおばあちゃんが教えてくれました。天に向かって真っ直ぐに伸びるなんて、地面を這いつくばっている私には羨ましい限り。梅の花を見たらぜひずばえを探してみてください。

田舎暮らしで生まれたいくつもの詩に、「ひとりごと」と表題を付けて、野咲百合花というペンネームで自己満足に浸っていましたが、詩がずいぶんと溜まったので、ここでご紹介をさせて頂くことにしました。
今日も「ひとりごと」の中から一つ詩をご紹介させて頂きます。

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水たまりふたつ

雨のたくさん 降った後
地面が ぱっちり 目を開けた
ゆっくりと 通る雲を
たわむれる 小鳥たちを
じっと そっと 見つめてる

ひらひら 枯葉
はらはら 花びら
笑いながら 落ちてくる
水たまりの上 ゆらゆらと

子犬の後に 長靴の子ども
水を蹴って 追いかけっこ
水が濁って 見えなくなった

月が上り 星が瞬く 夜の間も
目を開いたまま 夜空を見つめる
眠らない ふたつの大地の目

日が上れば
ジリジリと 照りつけられ
ゆっくり ゆっくり
目を閉じる

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ある日、雨上がりの道に大きな水たまりを発見。まるで地面が大きく目を見開いたかの様に見え、新たな出会いに感激。この目は何を見ているのだろうかと、大地の気持ちを妄想してしまいました。空が晴れて、だんだんと小さくなって消えて行く水たまり。ちょっとはかなさを感じました。もっと見たいだろうな、いろんなものを。な~んてついつい思ってしまいます。
読んでくださってありがとうございました

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レース糸で卵(イースターエッグ)を作ってみました。

野咲百合花

少し前まで、田舎に住んでいました。今は東京の静かなところに住んでいます。
田舎にいたころ、手つかずの自然と、お店が全くないだだっ広い場所で、
不便だけれど、今よりもっと動物っぽい…いえ、人間らしい暮らしをしていました。
そのころに、庭仕事をしながら、お散歩しながら、子供と楽しく過ごしながら
自然に生まれたのが「ひとりごと」というポエムたちです。
ここでご紹介したら、ひとりごとではなくなってしまいますが、
人生の嵐や雨の中でも、お日さまを浴びた様な、ほっこりする時を
皆さんとご一緒に過ごせたらと思い、拙い詩をご紹介させて頂きます。
縁側に座っておしゃべりを聞く様なつもりで、お読みくだされば嬉しいです。

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小鳥のあそび

庭の水場の桶のふち
とまってのぞけば
朝日がまぶしい 太陽の水
ちょんとつついて 一口飲んだ
冷たい水 もう一口つついたら
横取りのら猫 水浴びに来た

桶の水 飲めなくなる冬は
枯葉の眠る 厚い氷
猫は ひなたで 居眠りよ
今のうち
落ち葉と一緒に 遊べるよ
氷の上で 追いかけっこ
葉っぱのソリで すべって歌う
赤い木の実や ヒイラギさん
松かさ どんぐり みんな来て
すべって遊ぼよ スケートリンク
皆で手を取り 輪になって
氷の上に クリスマスリース
のら猫 見たら 笑うだろ

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田舎の古い大きな家には、広いお庭がありました。
その隅に水を溜める桶があって、良く小鳥や猫が来ていたのです。
毎年冬は桶に氷が張って、子供達がそれを取り出しては遊んでいました。
クリスマスの時期に、桶のそばで昼寝をしている猫を見て、
私の妄想グセにスイッチが入り、この詩が出来ました。
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今は時期外れですが、こんな物も作ります。

また見て下さい




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