先週19日~20日と福島県いわき市に行ってきました

朝5:45に家を出て、翌日の夜10時半に帰宅するという強行スケジュール。

今回は、震災の語り部の活動をしてい、ほっこりカフェのリーダーでもある

西原千賀子さんを訪ねてお話を聞くことと、

原発関連の施設や震災遺構を見学するのが目的でした。


1日目・・・

いわき市の泉駅近くにある泉玉露(いずみたまつゆ)仮設住宅を訪問。

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そこで西原さんが出迎えてくれました。



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基本的に仮設住宅は閉鎖となっていて、西原さんや多くの方々は

復興住宅や他の場所へ移られています。

今は行き場のない方々が、わずかに残っておられるだけでした。

そこには、「ほっこりカフェ」という被災者の方々のための

憩いの場がありましたが、仮設住宅閉鎖に伴って移転しました。

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私は仮設住宅閉鎖と同時にほっこりカフェもなくなると思っていたのです。


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過去3回のいわき訪問で、カフェに行くことが叶わず、想いを募らせていたので

今回、願いが叶い、幻のカフェとならずにすみ、嬉しかったです。

ただ、仮設の方々にお会い出来なくなり残念でした。




その後、西原さんの住んでおられる北好間(きたよしま)の復興住宅の団地群に行き、

集会室で紙芝居を見せていただきました。

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「もう一つの避難物語」

障害児の避難の様子を紙芝居に仕立てたものです。

障害児とその家族のご苦労が良くわかりました。

そして、自分では避難できない災害弱者と呼ばれる人々のことを、

自分のことは二の次に、懸命に支える方々がいることもわかりました。



泉玉露仮設住宅には、富岡町の住民だった方々が暮らしていましたが、

団結していたコミュニティーも、もうバラバラになってしまいました。

復興住宅では、どこに誰が住んでいるかを、自治体や役所に聞いても

個人情報だからといって、決して教えてもらえません。

独居老人が多いため、西原さんは見回りに行きたいのです。

家や家族を亡くしたご老人がどんなに寂しい暮らしをしているか、

どんなに親しい交流を必要としているか・・・。

被災する前、老人施設で働いていた西原さんは、

被災老人の、不便な場所での一人生活や健康面が、とても心配なのです。

被災者の自死や孤独死がいまだに絶えないからです。

「命に関わることだから、情報を教えて欲しい」と切に願っています。


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こんな理不尽さをよそに、復興住宅近くのしだれ桜が満開でした。


2日目はまた明日・・・