先週、1泊で行った福島の被災地訪問2日目は

いわき市を出て双葉郡へ。浜通りを北上して行きました。


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第一原子力発電所の廃炉に向けての訓練ヤードを見学。


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ここで廃炉作業の練習を実際にやっていました。



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双葉郡楢葉町(ならはまち)にある遠隔技術開発センター。

楢葉町にはこうした研究所が多く、町おこしになっています。



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この辺りの空間放射線量は0.066マイクロシーベルトと低かったですが

楢葉町と富岡町の境界にできた放射性廃棄物の最終処分場の周辺は

0.4マイクロシーベルトと高くなっていました。


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こんな看板が立っていました。

楢葉町に最終処分場を持ってくることを反対した町民の怒りと誓いです。


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こんなに美しい町が、放射能で汚染されてしまいました。

放射性廃棄物はセメントで固めて、最終処分場に埋め立てられます。

施設内の危険な作業は、無人で遠隔操作にてなされるとはいえ、

線量の高い施設で働く人々の健康被害が気になります。


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すっかり生まれ変わったJR富岡駅から見える第二原発。


その一番近くのバリケード。ここに行ったのは2度目です。

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バリケードは長い桜並木にあります。このずっと奥が第二原発です。

桜は終わっていましたが、お花見に来る人もいなくなり

桜はさぞ寂しがっていることでしょう


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そこに何も知らずにひっそりと生えているつくしんぼ・・・

切なくなるわたし・・




そして、線量が高いので車から降りないほうが良いと言われている、

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第一原発の手前のバリケード。遠くに見えるのが第一原発です。

汚染水を入れるタンクの数が、ここから見えるほどまで増えたそうです。



原発の帰り、重い心で寄った道の駅「よつくら港」には

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いくつもの柱に「がんばろう」の文字。


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私たちの方が励まされました


放射線量は、環境省の基準により地上1mの高さで測ることになっています。

けれど人は地面と接して生きているのですから、

地面の線量を測らなければ意味がないのです。

なぜ高いところを測るのでしょうか。この質問には

体の内臓の高さだから、との答えが返ってきてしまいます。

他の都市では、国の基準ではなく、あえて5�pの高さで測っている

都市もあります。

「空間線量は距離が2倍になると4分の1に低下し、

距離と共に低くなる」そうです。

高さ1mで測った放射線量で、国は「復興」を語るのです。

飲めない水・・遊べない砂場・・・

補助金の出し惜しみ・・

補助金をカットするための避難指示解除・・・

国内外への復興アピール・・・


被災者側に立った支援とは何でしょう。

本当の復興とは何でしょう。

見た目を繕うようなものではなく、真実で誠実な生き方、

本当に大切にすべきものを大切にする生き方・・

国はもちろん、個人もその価値観が問われているように思います。


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四倉の道の駅で子供達が元気に遊んでいました。

子供達に真に幸せな未来を残してあげたいですね